【大損注意】仮想通貨のGOX(ゴックス)とは?セルフGOXを防ぐ方法を解説

GOXとは?

仮想通貨を紛失もしくは引き出せなくなることをGOX(ゴックス)と呼びます。
語感からも分かるように、比較的カジュアルな用語です。

GOXという言葉の由来

2014年2月に当時最大級の仮想通貨交換業者だった“マウントゴックス社”がハッキング被害を受けて合計85万ビットコイン(約480億円)と28億円を消失しました。この消失によりマウントゴックス社は経営破綻しました。この事件がGOX(ゴックス)の言葉が生まれた由来です。

 

GOXとセルフGOX

「GOX」には”GOX”と”セルフGOX”があります。

先述のように、“GOX”は「仮想通貨を預けていた取引所などの第三者がハッキングされて仮想通貨を紛失、引き出せなくなること」を言います。

一方で“セルフGOX”は「自分の過失で仮想通貨を紛失、引き出せなくなること」を言います。

 

それぞれの事例を見ていきましょう。

取引所がGOXした事例

日本人にとって有名なGOX事例が2018年1月26日に発生したコインチェック事件です。当時CMに起用されていた出川哲朗さんが印象的な国内取引所でした。コインチェックはハッキングを受けて保有していたほぼ全てのNEM(ネム)(5億2,300万XEM、検知時のレート換算で約580億円)を紛失しました。

また、つい最近(2021年12月4日)では海外取引所のBitMartでハッキングが発生しました。被害総額は約2億ドル(約225億円)近くにのぼると見積もられています。被害を受けたのはイーサリアムのホットウォレットとバイナンススマートチェーンのホットウォレットで、イーサリアムからは1億ドル(約112億円)、バイナンススマートチェーンからは9600万ドル(約108億円)が盗み出されたという見積もりがセキュリティ企業から発表されました。

 

セルフGOXの例

次にセルフGOXの事例を見ていきましょう。

ウォレットのパスワード・秘密鍵を忘れた🔥


「ウォレットのパスワード・秘密鍵を忘れる」というのがよくあるセルフGOXのパターンです。

例えば次の記事はビットコインの情報を入れたUSBメモリーのパスワードを忘れて取り出せなくなったという事例です。

結果230億円もの仮想通貨にアクセス不可能になったということなので、ダメージの深刻さが伝わってきますね。

230億円超相当のビットコインが入ったUSBのパスワードを忘れた人の末路

 

暗号資産ウォレットは仮想通貨を送付するときに秘密鍵を使用して署名を行うことで可能になっています。

コールドウォレット等の場合は秘密鍵をなくしてしまうと仮想通貨の取引ができなくなってしまいセルフGOXとなります。

NFTやDeFi用と暗号資産購入向けのブロックチェーンウォレットの種類と選び方

2021年8月15日

 

なお、NFTユーザの多くは暗号資産ウォレットにMetaMaskを利用していると思います。

MetaMaskは秘密鍵を気にしなくても良いインターフェースになっていますので、あまり秘密鍵を気にすることは無いかもしれません。

 

・(MetaMaskの場合)パスワード, パスフレーズを忘れるとセルフGOXし得る

MetaMaskでパスワードを忘れてしまった場合はDappsで連携していたNFTマーケットプレイス等と連携不可となります。

このときにパスフレーズがあればパスワードを変更できます。もしパスフレーズも忘れてしまった場合は、もう為す術はありません。セルフGOXです。

 

送付先アドレスを間違えた🔥

ウォレットアドレス宛に送付するとき、送付先アドレスを間違えて入力して送金するとセルフGOXになってしまいます。

送付先アドレスは手入力せず、必ずクリップボードにコピーしてからペーストしましょう。

 

取引所に対応していない仮想通貨を送付した🔥

セルフGOXの他のケースとしては、「取引所に対応していない仮想通貨を送付した」という事例が挙げられます。

 

ETH on Polygonを国内取引所に送金

良くある例がOpenSeaで使用している ETH on Polygon(PolygonブロックチェーンのETH)を日本円に換金する為に間違えて国内取引所に送付してしまう例です。

国内取引所はイーサリアムブロックチェーンのETHだけを扱っています。PolygonのETHを送金してしまうと入金されずにセルフGOXになってしまいます。

 

Maticを国内取引所に送金

同じことですが、国内取引所ではPolygonブロックチェーン自体を取り扱っていませんので、Maticの送金もセルフGOXとなってしまいます。

 

セルフGOXした後の対処法

残念ですが、一旦セルフGOXしてしまうと、基本的に対処法はありません。出来るのはセルフGOXしない為の事前予防だけです。セルフGOXにはくれぐれも注意してください。

 

セルフGOXしない為の対処法

必ず少額でテスト送金して確認する

高額を送金する際はまず、送付アドレスに少額の送金でテストしましょう。それが成功してから本来の金額で送金するのが安全です。

また、セルフGOXの例の中には取引所のアドレスが変更しているのに気づかず、古いアドレスに送金してセルフGOXが発生する事例があるそうです。必ず取引所から最新のアドレスをコピーして送金しましよう。

 

ETH on Polygonは必ずイーサリアムブロックチェーンへブリッジ

OpenSea等で得たPolygonブロックチェーンのETHを日本円に換金したい人は、まずイーサリアムブロックチェーンへブリッジしましょう。

イーサリアムブロックチェーンからは国内取引所へ送金できます。

Polygonブリッジサイト

 

ただしこの方法は問題があり、Polygon ⇛ イーサリアムへのブリッジもイーサリアムの高額なガス代がかかってしまうようです。

(この時イーサリアムのガス代を支払わないと処理がPendingから進まなくなりGOXとなります。)

 

Maticは海外取引所を経由して国内取引所へ

ガス代を含めて一番現実的なMATIC ⇒ 日本円への換金方法が海外取引所を中継する方法です。

例えば下記の方法のように海外取引所のバイナンス経由で日本円に交換できます(2021年12月現在)。

MATICを日本円に変換する方法の例

バイナンスアカウント作成

⇒MetaMaskからバイナンスにMATIC送金

⇒バイナンスのコンバートでMATICをXRPに変換 (最小: 14MATIC(約2,800円)から)

⇒XRPをバイナンスから国内取引所に送金

(XRPの送金手数料:0.25XRP(30円)、最低送金額:20.25XRP(2500〜円)

⇒国内取引所でXRPを日本円に変換

(GMOコインの場合:XRP売却 最小2 〜 最大100000)

⇒日本円を銀行に出金

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2021年10月27日

 

将来的には金融庁によってバイナンスのような海外取引所に規制が入る可能性があります。

もし海外取引所が規制されると、海外取引所に預けていた仮想通貨自体がGOXとなる可能性があります。金融庁の動向を注視していく必要がありそうです。

 

関連資料

無登録で暗号資産交換業を行う者の名称等について

金融庁 事務局説明資料(金融サービスのデジタル化への対応)

 

まとめ

本記事のまとめです。

まとめ
  • GOXには種類がある
  • セルフGOXした後の対処法はない
  • セルフGOXしない為に入念に事前確認をすること

繰り返しとなりますがセルフGOXすると取り返しがつきません。
入念な事前確認をしてセルフGOXにはくれぐれも注意しましょう。

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